日本福祉文化学会監修「実践・福祉文化シリーズ」(全5巻)

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「実践・福祉文化シリーズ」第1巻 「実践・福祉文化シリーズ」第2巻 「実践・福祉文化シリーズ」第3巻 「実践・福祉文化シリーズ」第4巻 「実践・福祉文化シリーズ」第5巻

一番ヶ瀬康子会長「刊行の言葉」より
「福祉は文化である。福祉は、人間の歴史が始まって以来、幸せを願い、求め、祈りつつ次第に創造されてきた。そして前世紀には、社会福祉制度としての領域を確立し、それは人権としてとらえられるようになってきた。少子高齢化の進む21世紀には社会福祉領域のいっそうの拡大とともに、その地域化、国際化が進むであろう。その福祉の社会的広がりに、文化の薫りの高い内容をとりこみ、創造性をさらに高めることが、現在一層求められているのではないだろうか」

何れの巻にも日本福祉文化学会で活動してきた会員の実践事例や所見がもりこまれている。古くからの会員にとっては、「福祉文化とは何か」という点について改めて考えさせる材料となる。また、新しい会員にとっては日本福祉文化学会の14年に亘る活動の輪郭がしっかりつかめる内容となっている。日本福祉文化学会は決して業績だけを発表する場にとどまらず、日常の実践を重視する運動体でもある。また今回のシリーズは教材として採用できるようにも配慮した。このシリーズの刊行を機会に、各地で繰り広げられている福祉文化の実践について改めて眼をひろげ、会員各位の実践について研究や活動がいっそう豊かになることを期待している。

第1巻 一番ヶ瀬康子・河畠修編『高齢者と福祉文化』
超高齢化社会の入り口に立って高齢者が支えられるだけの時代は終わろうとしている。人生経験豊かな高齢者によって紡ぎだされる新しい概念としての福祉文化の意義を報告する。

第2巻 一番ヶ瀬康子・小沼肇編『子どもと福祉文化』
子どもが育つ本来の姿がみえてこない時代である。それどころか、子どもたちは社会変動の波に翻弄されている。その中で、子どもの福祉文化を拓くさまざまな実践がおこなわれている。それらの実践から、これからの展望を探る。

第3巻 一番ヶ瀬康子・河東田博編『障害者と福祉文化』
「ノーマライゼーション理念」の具現化が進むなか、一方でいまだに画一的な福祉教育、入所施設における人権侵害、文化的潤いのない福祉現場などの実態が指摘されている。これらをどう受け止め、改善したらいいのか「福祉文化的生活の質」の向上を目指す。

第4巻 一番ヶ瀬康子・小林博・馬場清編『地域社会と福祉文化』
戦後半世紀の政治、経済、社会構造などの変化に伴い、地域は人々の繋がりが希薄化するとともに、伝統的な生活文化や地域の教育力・福祉力の低下、あるいは生活環境の悪化が進んだ。その流れを変えるものとして、住民同士の共生・連帯を模索する動きや地域の活力を復元させる街づくり・村おこし運動、そして公民館や児童館を舞台にした教育活動、さらには命と健康を守る豊かな環境づくり活動が各地で展開され、そのことによって地域に、新しい福祉文化が脈々と誕生している。それらの取り組みを紹介し、その意義を論じ、地域と福祉文化の関わりを考える。

第5巻 一番ヶ瀬康子・薗田碩哉編『余暇と遊びの福祉文化』
戦後半世紀の政治、経済、社会構造などの変化に伴い、地域は人々の繋がりが希薄化するとともに、伝統的な生活文化や地域の教育力・福祉力の低下、あるいは生活環境の悪化が進んだ。その流れを変えるものとして、住民同士の共生・連帯を模索する動きや地域の活力を復元させる街づくり・村おこし運動、そして公民館や児童館を舞台にした教育活動、さらには命と健康を守る豊かな環境づくり活動が各地で展開され、そのことによって地域に、新しい福祉文化が脈々と誕生している。それらの取り組みを紹介し、その意義を論じ、地域と福祉文化の関わりを考える。

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